AI VTuberとは
AI VTuberは、アバターで配信するVTuberのうち、コメントへの返答やトーク、声、表情の一部または全部をAIが担っているものを指します。人が台本や企画を用意し、会話部分をAIが受け持つ形から、音声・表情・発話まですべてAIで生成する「完全AI」の配信まで、仕組みには幅があります。
配信の形も、コメントに即答するライブ配信、24時間の常時配信、歌枠やショート動画中心の活動などさまざまです。
AI VTuberの仕組み
ライブ配信で会話するAI VTuberは、多くの場合「コメントを読む → AIが返事を考える → 声にする → アバターが話す」という流れを繰り返しています。この流れを4つの役割に分けると、何をAIが担っているのかが分かりやすくなります。
4つの役割は1つのツールにまとめられていることもあれば、別々のツールを組み合わせていることもあります。日本ではAITuberKitやAITuber OnAirのように、会話・音声・アバター表示をまとめて扱えるオープンソースのツールも公開されています。
- 頭脳(会話AI): 配信のコメントを受け取り、ChatGPTやClaudeなどの大規模言語モデルで、キャラクターの口調に合わせた返事を作る
- 声(音声合成): 返事の文章をVOICEVOX、Style-Bert-VITS2、AivisSpeechなどでキャラクターの声に変える
- 体(アバター): Live2DやVRMの3Dモデルが、声に合わせて口や表情を動かす
- 配信(全体の進行): OBSなどの配信ソフトとYouTube・Twitchのコメント取得をつなぎ、順番に返事をさせる
AITuberとの違い
指している対象はほとんど同じです。AITuberは日本語圏で定着した呼び方で、AI VTuberは英語圏を含めて広く通じる呼び方です。本人や運営が名乗る呼称も両方あり、同じチャンネルが両方の言葉で紹介されることも珍しくありません。
当サイトでは両方をまとめて「AITuber」として掲載しています。
代表的なAI VTuber
海外ではNeuro-samaが代表格です。2022年12月にTwitchでデビューし、ゲーム実況や歌、コラボまで幅広く配信しています。分身のEvil Neuroとの掛け合いも人気です。
国内では、2021年10月デビューの紡ネン(Pictoria所属)が先駆的な存在で、視聴者との会話を通じて成長する無人配信を続けています。2026年2月にデビューしたゆめみなな(KLab発の「ゆめかいろ」所属)は、音声・表情・発話をすべてAIで生成する完全AI配信を行っています。
タイプ別の見分け方
見始めるときは、ライブで会話するタイプか、歌や動画が中心のタイプかで選ぶと好みに合いやすくなります。
- 会話・雑談型: コメントに返事をしてくれるライブ配信が中心(例: AIずんだもんの24時間配信、しずく)
- 歌・パフォーマンス型: 歌枠や楽曲、切り抜きが中心(例: 音成みらね)
- 英語圏のライブ型: 英語でのテンポのよいトークが中心(例: Neuro-sama、Miakyuno)
AI VTuberを作るには
自分でAI VTuberを作る場合も、上の4つの役割をそろえれば最小構成は動きます。最初はまとめて扱えるツールで会話・声・アバターを動かし、キャラクター設定や配信の形が固まってから部品を入れ替えるのが現実的です。
具体的な手順は「30分で始めるAITuberの作り方」、企画やキャラクター設計から考えるなら「AITuberの始め方ガイド」、ツールの選び方は「AITuber制作ツールまとめ」で整理しています。
