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ゆめみななに「中の人」はいる? 声の持ち主とAIの役割を公式発表から読む
「ゆめみななって、中に人いるの?」。配信を見て、まずそこが気になった人も多いはず。実はこれ、「いる」とも「いない」とも言い切れないんです。公式発表だけを手がかりに、声と言葉と表情をそれぞれ誰が担当しているのか、ほどいていきます。
答えは「半分イエス、半分ノー」
ゆめみななは、KLabが運営するVTuberプロダクション「ゆめかいろプロダクション」の1期生です。公式の紹介文はずっとブレていなくて、「AIによって音声・表情・発話が生成されるAI VTuber」。何を話すか、どんな声で、どんな顔で話すか。そのぜんぶをAIが担当している、というわけです。
じゃあ人はまったく関わっていないのかというと、そうでもないんです。彼女の「声」には、ちゃんと元になった人がいます。ここが分かると、「中の人いるの?」問題はかなりスッキリします。
声を提供した人は、一回録っただけ
2025年11月、KLabはゆめみななの声を担当する人を探す「ボイスオーディション」を開いていました。募集要項にはこう書いてあります。「一度ボイスを収録するだけで、それ以降の稼働は一切ありません」。録った声をAIが取り込んで、その声でAIがゆめみななとして話す、という仕組みです。ちなみに合格者には、収録と利用の対価として30万円が支払われるとのこと。
つまり、声の持ち主は実在します。でも、その人が毎晩マイクの前でしゃべっているわけではありません。配信で聞こえてくる言葉は、その声を使ってAIが作ったもの。ふつうのVTuberでいう「中の人」とは、関わり方がまるっきり違うんですね。
同じ1期生の4人は「人が演じるVTuber」
ここでちょっとややこしい(そして面白い)のが、ゆめかいろ1期生の残り4人です。月窓ろみ、小熊こまめ、華咲みもざ、水墨まほろの4人は、公式いわく「AIが生み出した2Dビジュアルの外観をまとったVTuber」。見た目はAIが作って、配信はオーディションで選ばれた人が担当します。
同じ1期生なのに、ゆめみななは中身までAI、ほかの4人は見た目だけAIで中身は人。KLabはこの組み合わせを、AI VTuberとVTuberが共演する「ハイブリッドエンターテイメント」と呼んでいます。7月7日の生誕祭3Dライブには、月窓ろみ、小熊こまめ、華咲みもざの出演も告知されていました。AIと人が同じステージに並ぶ、なかなか見ない光景です。
完全AIでも、やっていることは意外と幅広い
「完全AI」と聞くと、淡々と雑談しているだけのイメージを持つかもしれません。でも実際はけっこう手広いんです。デビュー直後は雑談と歌枠が中心でしたが、その後はVTuberとのコラボ、ファンとの一対一のやりとり、ゲーム実況、食レポ企画、映画の同時視聴、ASMR、オンライン3Dライブまで広がった、とKLabは紹介しています。コラボ企画「ななの部屋」では、個人・企業を問わずVTuberから共演相手を募集していました。
歌も伸びています。1st、2ndに続いて、3rdオリジナル曲「ティラリラ☆スターチューン」のMVも100万回再生を突破。3曲連続のミリオンです(2026年8月発表)。「AIだから珍しい」で見られる段階は、そろそろ抜けてきている気がします。
結局、何を「中の人」と呼ぶのか
人が演じるVTuberなら、「中の人」は声も言葉も表情もまとめて担当する存在ですよね。ゆめみななの場合はそれがバラバラになっていて、声の素材は人から、言葉と表情はAIから来ています。キャラクターの設定や配信の企画、ライブの演出を形にしているのは運営のKLab。3Dライブのカメラワークも、KLabが独自に作ったAIの演出システムで自動生成していると発表されています。
というわけで、「中の人はいるの?」へのいちばん正直な答えは、「声の持ち主はいる。でも、配信の向こうでしゃべっている人はいない」。次に配信を見るとき、その返事がどこから来ているのかをちょっと意識してみると、コメント欄の見え方も変わってくるかもしれません。ゆめみななのプロフィールと最新配信はこちら。
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