ニュース
AITuberってどう動いてる? コメントに返事が返るまでの仕組みと作り方の第一歩
中に人がいないのに、コメントを読んで、ちゃんと返事をして、しかも声で話す。Neuro-samaみたいなAI VTuberを見ていると、どうなってるの?って思いますよね。作りが公開されているオープンソースのAITuberKitを例に、その裏側をざっくりのぞいてみます。
中に人がいないのに、なんで返事ができるの?
AI VTuberの代表格といえばNeuro-sama。公式サイトでは「元祖AI VTuber」と紹介されていて、歌も歌うし、ゲームもするし、しゃべりもする。でも、あの返事がどうやって作られているのか、細かい仕組みまでは公式サイトに書かれていません。
そこでこの記事では、作りが丸ごと公開されているAITuberKitを例にします。AITuberKitは、AIキャラと話せるWebアプリを誰でも組み立てられるオープンソースのツールキットで、YouTubeの配信コメントに自動で返事をするAITuber配信の機能も持っています。いわば「AITuberの中身がのぞける教科書」みたいな存在です。
返事が返ってくるまでの4ステップ
AITuberKitの説明を読むと、配信中の流れはだいたいこうなっています。
- コメントを拾う:YouTubeのAPIや、コメント管理ツールの「わんコメ」から配信コメントを取ってきます。
- 返事を考える:拾ったコメントを文章AI(LLM)に渡して、キャラとしての返事を作ります。OpenAI、Anthropic、Google Geminiなどのほか、OllamaやLM Studioを使えば自分のPCで動かすAIも選べます。
- 声にする:できた文章を音声合成で読み上げます。VOICEVOX、Style-Bert-VITS2、AivisSpeech、ElevenLabsなど、選べるエンジンはかなり多めです。
- アバターが話す:3DならVRM、2DならLive2Dのモデルが、その声に合わせて動きます。
直近の会話を覚えておく機能や、過去の会話を検索して思い出す長期記憶の仕組みもあります。「さっきの話の続きだけど」が通じるのは、このおかげです。
コメントがなくてもしゃべり続けられるワケ
24時間配信のAITuberを見ていると、コメントが止まっても平気でしゃべり続けていますよね。あれにもちゃんと仕掛けがあります。
AITuberKitには「会話継続モード」があって、コメントがなくてもキャラが自分から話題を出せます。会話が途切れたときに自動で話し出す「アイドルモード」では、決まったフレーズ、時間帯に合わせたあいさつ、AIがその場で作る発言の3つから選べます。さらに「ゲーム実況モード」では、ゲーム画面を定期的に読み取って、画面に合わせた実況コメントを自動で作って話します。
配信の「間」を埋める工夫は、人間の配信者とけっこう似ています。違うのは、それを設定で決めておけることです。
自分で作るなら、まずはここから
いきなり配信までやろうとすると大変なので、最初は「自分のPCでキャラと話せる」ところまでを目指すのがおすすめです。公式READMEの手順はシンプルで、Node.js(24系)を用意したら、リポジトリをクローンして npm install、npm run dev で起動、ブラウザで http://localhost:3000 を開けばOK。インストール前に雰囲気だけ知りたいなら、公式のデモサイトで触ってみるのが手っ取り早いです。
返事を考えるAIには、各サービスのAPIキーが必要です(ローカルで動かすAIなら不要)。まず文章だけで会話が成り立つのを確かめて、次に声、最後にYouTubeのコメント連携、と一段ずつ足していくと、どこでつまずいたかが分かりやすくなります。
始める前に知っておきたい「ライセンス」の話
ここは地味だけど大事なところ。AITuberKitはv2.0.0から独自のライセンスになっていて、営利目的でない個人利用や教育・非営利での利用は無料です。一方、商用で使う場合は別途、商用ライセンスが必要になります。
もう一つ気をつけたいのが、同梱されているキャラクター「AIニケちゃん」のモデルです。こちらはAITuberKit本体とは別の利用条件で、Live2Dのモデルは画像生成やAIへの入力・学習に使うことが禁止、商用利用・改変・再配布もできません。自分のキャラで配信するなら、見た目のモデルは自分で用意する前提で考えておくと安心です。
APIキーの扱いにも注意が必要です。READMEには、本番環境で使うならキーを適切に管理するよう書かれています。
同じ4ステップでも、キャラの面白さは作り手しだい
仕組みだけ見ると、どのAITuberも「拾う・考える・声にする・動かす」の4ステップでできています。それでもNeuro-samaのように何年も見続けられるキャラと、すぐ飽きられてしまうキャラがいる。その差は、どんな性格にするか、何を覚えさせるか、どんな企画で配信するかといった「設計」の部分にあります。
逆に言えば、ツールがここまでそろった今、面白いAITuberを作るのに必要なのは、技術よりもキャラへのこだわりなのかもしれません。作ってみたくなったら、AITuberの始め方ガイドや制作・運用ページもどうぞ。
参照元
レビュー
AITuberってどう動いてる? コメントに返事が返るまでの仕組みと作り方の第一歩 はどうでしたか
評価は1IPにつき1回まで送信できます。
星付きレビューコメント
コメント投稿は 1IP につき 1 回までです。
★★★★★ 5 / 5
星評価を選んでからコメントを送信してください。
レビューコメント
まだレビューコメントはありません。星付きレビューを送るとここに表示されます。
